自然妊娠を目指す工夫

1.  まず、不妊症・不育症の原因を調べます。

不妊症・不育症の原因は多岐にわたり、それぞれ解決法(治療法)が異なります。
最適な治療法を選択するために、まずは原因を突き止めます。月経周期、基礎体温、現病歴、既往歴、家族歴などに合わせて血液検査で行い、お体全体の状態を把握します。

血液検査では、不妊症に関連する原因のうち、免疫学的因子(夫の精子を異物と認識して免疫的に排除しようとした結果、妊娠しにくくなる異常)や内分泌因子などが判明されます。異常があれば治療対象となります。

2.  妊娠しやすくするため子宮内環境の改善を重視いています。

当院には日本産科婦人科内視鏡学会認定の子宮鏡専門医が在籍しています。
子宮鏡を用いて、子宮内を直接観察して状態を確認し、場合によってそのまま治療まで可能な方法です。麻酔を行うため痛みはありません。
子宮鏡検査を実施すると、選択的卵管通水、卵管形成術などが可能になり、子宮内環境が妊娠しやすい状態へと改善されます。
子宮内環境を改善することは本来、不妊治療の最も重要な項目でありますが、技術が必要であり、手間もかかるため、他の医療機関では敬遠されています。その結果、妊娠の成立しにくい子宮内環境のまま、遠回りの治療を何回も繰り返し行うことになり、費用も時間も無駄にしてしまいます。
農作物を育てる田畑にたとえると、石がゴロゴロたくさん埋まっていて、なおかつ、耕してもいない硬い土に、種を植えても、生着しないか、生着してもすぐに枯れてしまうし、大きく育ちにくいことは、誰でも想像できると思います。
子宮内環境を改善することは、田畑を耕したり、作物の生着や生育の邪魔になる石や切り株などを取り除いたり、目詰まりを起こしている用水路の詰まりを解消して水の通りを良くすることに似ています。
当院では、不妊治療の基本中の基本である子宮内環境の改善を重視しており、子宮鏡治療を積極的に導入しています。
子宮鏡検査により、不妊症に関連する原因のうち、子宮因子、卵管因子などの異常の有無が明らかになります。異常があれば治療対象となります。

3.  不妊症・不育症の主な原因は加齢です。

加齢は卵巣予備能の低下、妊娠率の低下、および流産率の上昇につながります。当院には、日本抗加齢(アンチエイジング)医学会専門医が在籍しています。
高度な専門性をもつアンチエイジングの知識と技術で、不妊症・不育症の根本的解決に取り組んでおります。
若返り、体力温存などに努め、妊娠する力の向上させるだけではなく、妊娠中の各種リスクの軽減、出産後の育児に必要な体力も維持できるように工夫してます。

4.  自然の力を最大限に引き出すために漢方の力も借ります。

当院には、漢方医学認定医である国際中医師の資格を持つ医師が在籍しています。
お一人一人の体力、体質に合せて、漢方の施術・生薬の組み合わせ等により、妊孕性(妊娠する力)を増強させて行きます。

漢方医学の基本:望(顔色、体型、歩行時の様子など)、聞(現病歴、家族歴、既往歴などの確認)、切(脈を触るなど)を駆使し、漢方医学の原理原則、哲学、診療方法を活用し、持っていながらも眠った状態になっている潜在的『妊娠の力』を最大限に引き出せるようサポートします。

5.  通院期間や回数をなるべく減らすように工夫をしてます。

お仕事や家事で、忙しい毎日をお過ごしている患者様が多いと思います。
月経周期や血液検査などの諸検査で異常がなければ、本来、排卵誘発剤は不要であり、自然排卵、および自然妊娠が期待できます。
「多嚢胞性卵巣症候群」という排卵しにくい病気の場合を除き、当院では一般不妊症治療の段階では基本的に排卵誘発剤を処方しないようにしています。
必要でない薬剤の処方を受けるために通院しなければならない事を避けて、医学的理論を根拠に必要最小限の薬剤のみ処方することにより、通院回数を減らせるよう最大限努力をしています。

6.  その他

原因を特定する諸検査を通じて、たとえば、低亜鉛血症、貧血、甲状腺機能亢進症、慢性子宮内膜炎、子宮内膜ポリープ、子宮粘膜下筋腫、卵管狭窄、卵管閉塞、排卵障害などを認めれば治療対象となります。

治療後には、自然妊娠を目指します。

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