将来の妊娠の為に、卵子凍結を考えましょう。

個人差はありますが、一般的に38歳を過ぎると卵子の数や質が急激的に低下し、徐々に自然妊娠が難しくなります。

自身の卵子を用いた場合は、年齢の増加に伴い妊娠率は低下しますが、若年ドナーの卵子を用いた場合は、年齢による妊娠率の低下は認められません。

卵子凍結とは、将来の妊娠に備えて若い状態のまま卵子を保存し、加齢による影響が少ない卵子での妊娠出産の実現や子供を授かりたいタイミングで出産するための準備です。また、高齢出産で心配される染色体異常の確率も低くなります。

卵子凍結は、「社会的適応」か「医学的適応」のどちらかに該当する場合に行われます。当院では社会的適応による卵子凍結を行なっております。

◯ 排卵誘発:注射薬などを使用して卵巣を刺激し、複数卵子を育て、効率よく卵子を採取するように努めます。

◯ 採卵手術:麻酔下、無痛のままで細い採卵針を刺して卵子を採取します。当院は入院施設であり、一泊入院も可能ですが、ほとんどが日帰り手術となっております。

◯ 凍結:採取された卵子を丁寧にガラス化法で凍結しております

◯ 保存:液体窒素の中で保存しております。

※35歳までに卵子凍結を行った場合
凍結融解後の未受精卵子の生存率は90~97%、受精率71~79% 、臨床妊娠率36~61%との報告があります(Fertillity steril 2013;99:37-43)。

※40歳を含む幅広い年代で卵子凍結を行った場合
凍結融解後の未受精卵子の生存率は68.6~89.7%、受精率71.7~85.8% 、臨床妊娠率10.8~3.3%との報告があります。(Fertil Steril. 2013;100:492–9.)

  • 若い時の卵子を保存して将来の妊娠の可能性を高めます。
  • 高齢出産で心配される染色体異常の確率も低くなります。
  • 妊娠時の流産率を下げます。
  • 病気や病気の治療による妊娠力の低下を防ぎます。
  • 排卵誘発剤による卵巣過剰刺激症候群、採卵時の疼痛、出血、炎症などリスクがあります。
  • 卵子が採取できない場合或いは卵子の未熟などの原因で凍結できない場合があります。
  • 将来、凍結保存卵子を融解した際に卵子の回収不可能な場合や卵子変性で顕微授精が実施不可能な場合もあります。卵子凍結を行ったとしても100%授精•着床するとは限りません。
  • 40歳以降のご出産は妊娠高血圧症候群などの妊娠合併症の可能性が上がります。

初診無料(診察無料、超音波検査無料)

スクリーニング検査、AMH検査、超音波検査など一式:2万円

排卵誘発剤:内服薬、注射薬など1万円〜6万円(薬代だけ、診察無料、超音波検査無料)(有効、安価なお薬を投与に努力)(ご負担は薬の原価だけ)

採卵費用:基本料金5万円、2個目以降1個につき1万円追加

凍結費用:基本料金3万円、2個目以降1個につき1万円追加

卵子凍結保存期間延長費用(2年目以降1年毎):5個まで基本料金5万円、6個目から1個につき1万円追加

稀な緊急対応など以外には、その他の検査•お薬代が別途かかることはございません。ご安心ください。

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